食品添加物も管理手段

 HACCPでは、ハザードを最小限に抑えるためにハザードを適切に管理できる方法を選択し、その有効性、妥当性を確認してリスクを最小限にする仕組みになっています。

例えば、原材料に食中毒菌のリスクがある場合、その加工プロセス中で食中毒菌の殺菌に有効且つ安全が検証された工程を組み込むことになります。

安全な賞味期限の確保においては、細菌数を抑える仕組みを盛り込んだ加工プロセスで製造することになりますが、なお増殖を抑えたい場合、増殖の制御が可能で安全な添加物を加える方法も選択できます。

 例えば、細菌の増殖は食品の水素イオン濃度(pH値)によって大きく変化しますから人工的にpH値を変えることも有効となります。「pH調整剤」といわれる食品添加物はその役割を担っています。

当然ながら、その食品添加物の健康への影響、安全性も確認された上でのことですが。