食の安全プランニング(FOODS-SAFETY-PLANNING)   企画運営:桒原(桑原)宏

食の安全・安心」を確保するためには、幾つかの重要なポイントがあります。

ここではそのポイントをふまえたお奨めのプログラムを提案いたします。

 HACCP、JFS、ISO22000、FSSC22000  食の安全安心はどうも難しいと感じていませんか。

 

 食品衛生法改正が2021年6月から完全施行となり、日本の「食の安全安心」にも欧米の科学的な考え方を本格的に取り入れることになりました。

日本では、オリンピック・パラリンピックや国際博覧会、またコロナ後の訪日観光の盛り上がりを機に、今後食のグローバル化は一層進むものと予想されます。

一方で、農林水産省が推進する「日本の食」輸出も益々進むものと思われ、この際、欧米への輸出要件HACCPやISO22000、FSSC22000は是非取得し事業の拡大を目指したいものです。 

お奨めは、「実践型の提案」です。

 

「現場のやり方」大切に!

 安全安心のための仕組み作りには、それなりの理論があり手順があります。その遵守に専念するあまり、自社の現場に見合わない過度な投資や手間のかかる手順を作ってしまうことがあります。現場の実態に沿ったやり方でやりたいものです。

 

現場実践的なマニュアルを作りましょう。

 作業の標準化や認証取得のためのマニュアルや要領書などの文書はなかなか面倒なものです。規格に沿った手順書、記録モデルプラン、テンプレートが有れば、それをベースに自社でオリジナルの作成が可能です。自社なりのやり方で作り、自社なりに手直しでやってゆくが故に長くやっていけます。

他社をまねても、自社最適のはずがありません。

「現場スタッフの気づき、習慣を改善する教育訓練」を!

 現場を司る重要な要素は従業員です。

設備機器を使うのも従業員。従事者が何を考え、どのように行動するかは安全安心に大きく影響します。食の安全安心には、現場に沿ったマニュアル作りと従業員皆さんのマニュアルへの理解が大切です。


 どんなアプローチで進めていますか?

 

トップは方針を示しましょう。

 トップは何らかの形で方針を示達していますが、社員全員に確実に伝える仕組みを確立しましょう。そしてトップ方針達成に向け、社員全員が自らの目標決め、方針達成に一丸となって進むことがトップ方針達成につながります。

 

連絡会を開きましょう。

 

 事業運営の環境は刻々と変化します。環境や条件の変化に対して迅速・的確に対応するためには、関係者間の報連相が欠かせません。食の現場では、この社内コミュニケーションが安全安心のスタートです。

 

社員全員は、各自の役割を意識しましょう。

 社員全員が、食の安全安心のための役割を持つようお勧めしています。社員全員が原材料の仕入れから製造、包装、出荷までのプロセスでのリスクを意識して仕組みの改善に努める「全員参画」がポイントです。

 

問題には、皆で取り組みましょう。

 課題、問題の解決にはそのワークチームで考える習慣を作りましょう。

課題、問題はそのプロセスだけの問題ではなく、幾つかのプロセス、仕組みにまたがったり、前工程や後工程に関わったりするケースが多いものです。関係者の相互コミュニケーションによる対応こそ最良の再発防止につながります。