アレルゲンは、より大きな注意が必要とされる一般衛生管理項目

 Codex2020では、HACCPにおいて一般衛生管理(GHP)のうち特にアレルゲン、サニテーションについては食の安全安心に大きな影響を与えるとして「より大きな注意が必要とされる」と言及しています。

このアレルゲンの取扱いについては、甘く見てはいけません。

「受入れ」から「隔離保管」、「運搬方法」、「調理」、「使用器具容器・機械の使い分け、洗浄」、「残存アレルゲンタンパクの残存モニタリング」、そしてその表示方法など、多くの製造プロセスで安全安心な対策を盛り込まなければいけません。

アレルゲンは、人によっては最悪命を落としかねないリスクですから、HACCPにおいてはCCPに匹敵するわけで、食生活の変化とアレルギー人口の増加傾向を踏まえると、今後ますます確実に行う仕組みづくりが求められます。

 ところで、年初厚労省は表示義務のあるアレルゲンとして「くるみ」を新たに加わることを決定しました。この猶予期間終了後の令和7年4月1日以降製造分から法的な表示義務となりますが、忘れないように今のうちから表示改訂を行っていきたいものです。