食物アレルギーをもつ人は増加中、ますます管理レベルが問われます

 文科省の調査では、2004年と2013年の全国有症率調査で小学生2.8%→4.5% 中学生2.6%→4.7% 高校生1.9%→4.0%といずれも増加しています。

有症レベルは様々ですが、アナフィラキシー状態で死に至る重篤なケースもありますから、飲食におけるリスクとしては広域性こそないものの、食中毒に匹敵すると思います。厚労省は、販売品は食品表示法で原材料として表示を義務づけ、コンタミネーションまで推奨していますが、飲食店では規制していません。

そもそも有症者自身が警戒するはずで、リスクレベルが下がるからでしょうか。

 HACCPにおいては、アレルゲンの混入判定で即時性のある優れた検査法が少ないため、タンパク質の洗浄除去レベルといったモニタリングがとられ、PRPとされています。

一方で、コンタミ表示によって救われている工場もあるでしょうが、今後製造所の構築に当たっては、大いに留意するべきリスクになってきます。