HACCPでは、食品の製造における金属片の混入リスクへの対応を求めています。それは包丁、ミキサー、スライサーなどの刃こぼれやバネ、ネジなどの混入リスクを金属検査機で排除することです。
2021年6月施行されている改正食衛法では、HACCPの考え方で製造することになっていますから金属検査機は必要とされていますが、中小の食品事業者にとっての導入コストは厳しく、このリスクへの対応は一律にできません。
業界としては、目視によるチェックが現実的限界ということになります。
一方で、FDAのレポートでは7mm以下の異物による健康被害の事例は少ないとされていますから、この場合のリスクは、7mmを超える大きさの金属片を目視で排除するならば、改正食衛法の要件を満たすということでしょうか。